Ooredoo MyanmarがNokia社と提携し、モバイル環境の強化・改善に関するサービスを展開
Ooredoo Myanmar(https://ooredoo.com.mm)はNokia(フィンランド・エスポーに本社を置く、通信インフラ施設・無線技術を中心とする開発ベンダー)と5年に渡り事業提携・経営をしてきたが、2018年4月25日に新たに技術提供契約を交わし、ネットワーク通信状況をより良いものとする為、3D GeoLocation 技術等を駆使したサービスを提供することを発表した。
このサービスは、Nokiaが特許を取得したアルゴリズムの「3D Geolocation」、「Predictive Optimization」、「Quality of Experience-QoE」を活用している。
①3D Geolocation
ジオロケーション(Geolocation)とは、ユーザの位置情報を扱う技術を指す。
位置検出の方法としては、GPSを使用する方法、ネットワークのIPアドレスからデータベースを検索する方法(これを「IPジオロケーション」と言う)、Wi-Fiアクセスポイントの情報を使用する方法等がある。
Nokiaの技術は、位置情報を3Dで視覚的に割り出し、AIが判断して有効に活用をする技術で、ユーザーの位置検出を容易かつ迅速に割り出せるため、高い情報処理能力が必要な映像やオンラインゲームなどを快適できるようになる。
②Predictive Optimization
モデル予測制御(MPC: Model Predictive Control)を活用し、各時刻で未来の応答を予測しながら最適化を行う制御手法。
オンラインで高速に最適化問題を計算を活用する事により、ネットワーク間の問題や利用者目線での問題などを調べることが出来る。
③Quality of Experience-QoE
通信事業者やISP事業者がサービスの品質を測定し、向上させるためのシステム。
QoEはアプリ、ビデオストリーミングサービス、ウェブサイトなどのデジタルサービスに対するユーザーの満足度を示す指標であり、ユーザーがサービスの品質をどのように認識しているかを知ることができるため、通信事業者ブランドやISPプロバイダーにとって重要な指標となる。
レイテンシー、ジッター、パケットロスなど、さまざまな要因によって影響を受ける可能性があり、QoEを監視することで、通信事業者やISPプロバイダーは問題を特定し、サービス品質を向上させるための措置を講じることができる。
さらに、QoEデータは、競合他社に対するパフォーマンスのベンチマークに使用することができるため、最終的にユーザーエクスペリエンスを理解し、向上させるための貴重なツールとなる。
なお、Nokia Solutions and Networks は特別な技術を駆使し、より迅速なコミュニケーションをとることの出来るGSM Call (Global System for Mobile Communications による通話サービス)やLTE(Long Term Evolution) などの新たなシステムを他のモバイルブランドよりも一番速くに開発した企業でもある。
Nokia Solutions and Networksは、利用者が必要とするサービスを新たに作ることで、世界のモバイルネットワークの価値を上げたり、利用者が操作を簡単に出来るようにしたりと、需要に沿った展開を進めている。
その結果、本部のあるフィンランドの首都では、 2012 年に120の国々で13億ユーロ相当のモバイルハンドセットが瞬く間に売り切れとなった。
一方でOoredoo Myanmar の問題点としては、高い建物の内外でネットワークが切れてしまうことである。
専門技術の活用により、システムを品質向上させ、こういった問題点を無くし、サービスの質を向上させることが必要となっている状況である。
Ooredoo Myammarの多くのユーザーは、Social Media、Youtubeなどの動画メディア、オンラインゲームなどを利用している。
そのため、利用者がどこでもネットワークを問題なく使えるようにすることを急務と考えている。
Ooredoo Myammarは、利用者が自社サービスをより利用、活用してもらうために、そしてまだ使っていない人々もサービスを利用したくなるよう、今後もサービスの改善とシステムの強化・開発を進める予定とのことだ。