MPTがヤンゴン市内で4Gサービスの展開を加速!
弊社はサンチャウンにオフィスを構えている。
5月27日(火)朝起きてみると、普段使っている携帯電話の通信状態表示がいつもと違う事に気が付いた。
明らかな違和感を感じ、再度確認してみると「4G」の文字がそこにはあった。
いざ、スピードを測ってみると
ダウンロード 7.87Mbps、アップロード 6.43Mbps と驚きのスピードを示す。
自分の目を疑い、念のため続けて3度計測してみるも、スピードに間違いはないようだ。
最速数値は、ダウンロード 8.99Mbps、アップロード 6.75の数値を叩き出した。
MPTの通信環境が、いや、ミャンマーの通信環境が大きく変わろうとしているのかもしれない。
MPTは「2017年中にミャンマー全土で4Gを展開する」と以前から発表し、それに先駆けて2016年から空港やミャンマープラザ等の一部ショッピングモールにおいて、4Gサービスを展開していたが、ヤンゴン市内でも4Gサービスを提供するようになったのだ。
Telenor、OoredooはMPTに先駆けてヤンゴン、ネピドー等で4Gサービスを展開していたが、エリアは限られていた。
とりわけOoredooについては、通信が安定しない等の課題があった。
ついにMPTが4Gサービスの全土展開に動き出したのだ。
通信速度が速くなることによって、何が起こるのか?身近なところからお伝えしたい。
通信速度が速くなることによる、メリット・デメリット双方がある。
メリットとしては、ブラウジング時のストレスが減る。
これまでは、見たいページが立ち上がらず、その度に抱えていたイライラが軽減されるだろう。
見たいページがサクッと展開されるようになれば、時間削減にも繋がるだろう。
写真や動画が含まれたコンテンツが増えてくる可能性は高い。
一方で、気をつけなければいけないこともある。それは、通信費の増加だ。
一般的に各社の携帯通信費は、通信料に応じて設定されている。
よって、仮に通信速度が2倍になれば、これまでと同じ時間インターネットを利用すると、2倍の速度で見ることができるようになる。
そうなれば、通信料は単純に2倍になる可能性がある。
人がサイト内のコンテンツを見る時間が2倍になるわけではないため、単純には言えないが、理論上はそういうことだ。
筆者が確認する限り、Telenorについては2017年1月時点では、ミャンマー南部の都市ダウェイで4Gサービスを展開していた。
その時には、いつもの感覚でインターネットを見ていたら「本日の利用が100MBに到達しました」との通知が届いて驚いた記憶がある。
それと同じ事が、ここからしばらくは続くのではないか、と思う。
各社がお得なデータパックを提供しているため、自分自身のインターネット利用頻度に応じて、データパックの利用も検討したい。
ちなみに、データパックを利用しない場合に、どの会社が一番お得なのか?を検証してみた。
通話料、データ通信料、それぞれの観点からの比較をしてみる。
通話料でいけば、MPTが最安プラン。
Shal Pyawプランに加入すると、同キャリア間での通話は15チャット/分。
他社との通話は25チャットになる。ちなみにSMSは15チャット/通。
Shal Pyawプランに申し込まない場合は、キャリア関係なく23チャット/分。SMSは10チャット/通と割安だ。
Telenorが2番目に安く、同キャリア間での通話は18チャット/分。
他社との通話は25チャット。SMSは15チャット/通。
Ooredooは、同キャリア間25チャット/分。
他社との通話は30チャット。SMSは20チャット/通。
通話料だけを見れば、MPTに軍配が上がるが、Telenorもほぼ同額だ。
Ooredooが少し割高の印象を受けるが、Ooredoo社のみが保有するSMSパッケージがあり、1通5チャットを切る値段でのSMS送付が可能となる。
データ通信に関しては、各社共にデータパックを展開しており、別途データパックの比較は次回以降したい。
データパックを利用しない通常利用時のデータ通信料としては、MPT社が最安値で、Swe Thaharプランで6チャット/MB。
Shal Pyawプランで8チャット/MB。
Ooredoo社が21時~6時までが6チャット/MB。
6時~21時が9チャット/MBとなっている。(※時間帯により料金が違うのは、Ooredooのみ。)
Telenor社は8チャット/MB。
一番安いのは、MPTのSwe Thaharプランとなっている。
4Gサービス展開を前に、一度 自分自身のデータ通信利用量も把握してみて欲しい。
そして、データパックの購入を検討してほしい。
ゲストライター:桂川融己