年末が近づくたびに毎年展開されるSpotifyの恒例機能「Wrapped」が、2024年を締めくくるかたちで登場した。Spotify Wrappedは、その年に最もよく聴いたジャンル、お気に入りのアーティスト、再生曲数、総再生時間など、ユーザーの1年間のリスニング傾向をまとめてくれる機能だ。今年の2024年版Wrappedでは、このパーソナライズドサマリーに加えて、GoogleのAI要約ツール「Notebook LM」を使って作成されたAIポッドキャストも新たに導入された。さらに今年新たに追加されたのが「Your Music Evolution(あなたの音楽の変遷)」で、ユーザーの音楽の好みやジャンルの傾向がこの1年でどう変化したかを示すデータストーリー機能だ。

画像: Spotify
GoogleのGemini AIとNotebook LMを活用した今年のSpotify Wrappedには、2024年にユーザーが最もよく聴いた楽曲・アーティスト・ジャンルをまとめた「パーソナライズドオーディオオーバービュー」が含まれる。SpotifyはこのWrapped体験を、ポッドキャスト形式のパーソナライズされた音声セグメントとしてパッケージ化した。Spotifyによれば、AI技術へのユーザーの関心の高さを受けて、この新しいWrapped機能の開発にあたりGoogleと提携したという。
Spotifyアプリのホーム画面からWrappedの「ポッドキャスト」を開くと、AIホストがその年のリスニング傾向をまとめて読み上げてくれる。このAI生成の音声クリップは、ユーザーのモバイル端末に保存したり、SNSでシェアしたりすることも可能だ。この機能は無料ユーザー・有料ユーザーの双方に提供されているとのことだが、期間限定となっている。
2024年にはSpotifyに、楽曲をTikTokのフィードやストーリーズへ直接シェアできる機能も追加されており、SNSとのより深い連携を進めるSpotifyの姿勢がうかがえる。これはおそらく、今回の新しいパーソナライズドAIオーディオ体験をSNS上でシェアしやすくする狙いも含まれているとみられる。
Premium会員向けの新しいAI機能では、プロンプトを入力するだけでWrapped体験をもとにしたAIプレイリストを生成できるという。例えば、Wrappedで上位にランクインしたアーティスト5組の楽曲を集めたプレイリストをリクエストする、といった使い方ができる。
とはいえ、今年のSpotify Wrappedは、過去数年と比べてパーソナライズされたデータストーリーの数がやや少なめだった。これまでSpotifyは、ユーザーに「音楽パーソナリティ」を割り当てたり、似た音楽の好みを持つ他のユーザーとマッチングさせたり、「オーディオオーラ」を判定したりといった、楽しくバズりやすい機能を重視してきた経緯がある。