5G、4Gの最大100倍速く

画像出典: https://www.linkedin.com

すでにご存じの方も多いと思うが、「4G」や「5G」は、無線ネットワークの性能や速度の違いを区分するための単なる呼び名にすぎない。簡単に言えば、それぞれの世代は、その前の世代の通信システムをさらに進化させたものを表している。

現在、世界で最も広く使われている規格は4Gで、ほとんどすべての国で利用されている。例外は一部の発展途上国で、4Gが主要都市でしか使えず、地方はまだ3Gのままというケースも多い。ミャンマーはその典型例だ。ネピドー、ヤンゴン、マンダレーで4Gが使えるようになったのはほんの数カ月前のことで、それ以外の地域は今も3Gに頼っている。

5Gは実際どれくらい速くなるのか

5Gの速度についての予測は、情報源によってかなりばらつきがある。Nokiaは、5Gは4Gの少なくとも40倍速くなりうると述べている。動画の面では、5Gは8K解像度に対応すると見られており、これは現在4Gで一般的に使われている4K規格の16倍もの精細さになる。通信大手のVerizonとAT&Tは、5Gの通信速度は4Gの10倍から100倍程度になりうると見積もっている。

3G時代、通常の映画を1本ダウンロードするのに何時間もかかることがあった。4Gなら同じ映画がわずか数分でダウンロードできる——4Gの最大速度はおよそ42Mbpsだ。5Gになると、映画のダウンロードはわずか数秒で終わるとも言われている。Nokiaの試算では、5Gのダウンロード速度は最大73Gbpsに達する可能性があるという。

5Gの導入を最初に競っているのはどこか

アメリカと欧州委員会、そして中国、韓国、日本が、5Gをいち早く展開しようと競争を繰り広げている。この中でも特に力を入れているのがアメリカで、あらゆる面での後押しを受けている。オバマ政権下では、アメリカ政府が5G研究に約4億ドルを投じており、米連邦通信委員会(FCC)の委員長は、アメリカが世界に先駆けて5Gを導入し、広く大容量な周波数帯の確保を優先すべきだと訴えてきた。

VerizonとAT&Tは、2017年中に5Gのデモンストレーション段階のテストに到達する見込みだとしているが、実際に広く使える形で完成するのは2020年ごろになりそうだ。一方、韓国と日本は、それぞれ2018年、2020年に開催予定の五輪に間に合わせる形で5Gの準備を進めている。

今の4Gをはるかに上回る速度と性能を持つ5Gがどのように開発され、実現後にどんな恩恵をもたらすのか、読者の皆さんに知ってもらいたく、この記事をまとめた。