3月28日にミャンマーを襲ったマグニチュード7.7の大規模地震を受け、シンガポールは被災地での捜索救助活動を支援するため、サイボーグゴキブリ10体を投入した。この革新的なバイオハイブリッド昆虫は、シンガポール民間防衛隊(SCDF)の指揮のもと、3月30日から救助活動の支援を開始した。
これは、人命救助のための捜索・救助活動においてサイボーグ昆虫が実際に使用された世界初の事例となる。入念なテストを経て、これら昆虫とロボットのハイブリッドが実践投入されるようになった。

ST PHOTO: GAVIN FOO
報道によると、このサイボーグゴキブリは、Home Team Science and Technology Agency(HTX)、南洋理工大学(NTU)、Klass Engineering and Solutionsが共同で開発したものだという。3月29日、SCDFは80名のチームと救助犬4頭を伴ってミャンマーに到着した。翌日には、HTXとKlassのチームがサイボーグ昆虫とともに現地入りした。
サイボーグゴキブリが直接生存者を発見することはなかったものの、人間の救助隊員が容易に立ち入れない瓦礫の中や到達困難なエリアの調査において、非常に大きな役割を果たした。狭く不安定な区域での視界や情報提供を通じて、救助チームをサポートした。
サイボーグゴキブリ1体は体長約6センチメートルで、カメラとセンサーを搭載したバックパックのような装置を背負っている。小型のため、瓦礫の中や狭い隙間を自由に移動できる。動きは触角と後部に取り付けられた生体電極によって遠隔操作され、カメラとセンサーから収集されたデータは機械学習アルゴリズムによって処理され、生存の兆候を検知する仕組みだ。

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このバイオハイブリッドゴキブリは、2024年4月にシンガポールで開催されたMilipol Asia-Pacific and TechX Summitで初めて公開された。当初は2026年頃の実用化が予定されていたが、今回のミャンマー地震における早期投入によって、その可能性の高さが浮き彫りとなった。まだ研究開発段階ではあるものの、今回の投入は捜索救助活動に技術面での後押しをもたらし、緊急対応をより迅速かつ効率的なものにしている。