Metaの新AIアシスタント、Facebookクリエイター向けに登場

Metaは先週木曜日、Facebook向けに「AI Creator Assistant」を正式に発表した。クリエイターのコンテンツのスタイル、パフォーマンス、コミュニティ、目標に応じて、パーソナライズされた提案を行う機能だ。これまでクリエイターは自分の実績を把握するためにグラフやダッシュボードを確認する必要があったが、この新しいAIアシスタントを使えば「いつ投稿すればいいか」「コメント欄で今どんな反応が来ているか」といった質問を投げかけるだけで、必要な情報をまとめて得られるようになる。

AI Creator AssistantのUI

画像: Meta

新しく導入されたこのAIアシスタントは会話形式でやり取りができる点が特徴で、クリエイターは追加の質問を重ねながら、時間をかけてパフォーマンスの変化やオーディエンスの傾向についてより深く掘り下げた会話をすることができる。回答は実際のデータに基づいており、クリエイターがパフォーマンスを改善するために実際に取れる行動もあわせて提示される。さらに、トレンドを分析することで新しいコンテンツのアイデア出しを手伝う機能もあり、たとえば流行中の音源やコンテンツ形式をどう取り入れればよいかといった提案も行う。

この新しいAIアシスタントは、まずアメリカ、カナダ、インドのクリエイターを対象に展開が始まっており、今後さらに機能を追加しながら他の国へも順次拡大していく計画だという。

AI Creator Assistantのダッシュボード

画像: Meta

Metaがクリエイターに対してこのAIアシスタントを提供する背景には、TikTokやYouTubeといった競合サービスと比べて、より多くのアクティブなクリエイターをFacebookに呼び込みたいという狙いがあるとみられる。AIアシスタントはコンテンツのアイデア出しにも役立つため、クリエイターがより頻繁に投稿するよう促し、Facebook上でのユーザーエンゲージメントを高める取り組みの一環でもあるのだろう。

また、このAIアシスタントはMetaのエコシステム内で完結して動作するため、クリエイターはアイデア出しやパフォーマンス分析のためにChatGPTのようなサードパーティ製ツールに頼る必要がなくなる。

AIアシスタントの発表とあわせて、Metaはアラビア語、インドネシア語、フランス語、タイ語、ベトナム語に対応するAI翻訳機能をFacebookに追加することも発表した。AI翻訳されたReelsを通じて、クリエイター自身の声や口調を保ったまま別の言語へ自動翻訳できるようになる。この機能は、言語の壁によってより広いオーディエンスへリーチすることが難しいという、クリエイターが直面しがちな課題に対応するために導入されたものだ。クリエイターはリップシンク機能も利用でき、翻訳された音声が口の動きと自然に同期するようになっている。Metaの発表によれば、Facebook上のAI翻訳された動画は、週間で最大5億人の視聴者に視聴されているという。