HuaweiとVideo Experience Alliance、「クラウドVRユーザー体験・評価ホワイトペーパー」を共同発表

【中国・深圳、2019年3月21日】このほどHuaweiは、中国における映像体験の業界標準を策定する業界団体Video Experience Allianceと共同で、「クラウドVRユーザー体験・評価ホワイトペーパー」を発表した。これは、クラウドVRサービスのユーザー体験を定義する業界初の標準となる。本ホワイトペーパーの発表により、業界標準化が加速し、VR超高精細動画サービスにおける最高の体験を提供するための土台が築かれる。ホワイトペーパーは、「クラウドVRユーザー体験モデル」と「クラウドVRサービス評価ベースライン」という2つの中核部分で構成されている。サービス構成要素の機能と評価項目を標準化することで、クラウドVRサービスの品質を測定・評価できるようにし、業界全体のクラウドVR標準化を推進するとともに、ユーザーに高品質なサービス体験を提供することを目指している。

5G、Wi-Fi6、クラウドレンダリングといった主要技術の成熟が進むにつれ、クラウドVR業界は急速に発展しており、さまざまなサービス・アプリケーションが事業化の段階に入り始めている。大手通信事業者はすでに小規模な形でクラウドVRの商用化を試みている。しかし、利用者数を1万人規模以上に拡大する段階になると、業界全体が依然として深刻な課題に直面する。ベンダーごとに製品の機能仕様や実装方式が異なるため、システム統合が難しくユーザー体験が制約されること、また各社が提供するソリューションはエンコーディング、遅延、位置検出精度といった面で大きな差があり、映像品質、動画の滑らかさ、インタラクティブ性や没入感に影響を与え、クラウドVRの大規模普及を著しく妨げていることがその一因だ。こうした課題を解決するには、VR業界全体で完全な仕様と試験標準の体系を確立し、クラウドVRサービスにおいてエンドツーエンドで高品質なユーザー体験を保証する必要がある。

Huaweiの超広帯域ネットワークイノベーション研究所であるiLabは、クラウドVRのユーザー体験と客観的指標を対応付ける研究を行い、要素抽出、因子分析、データサンプリング、アルゴリズムフィッティングを通じて、定量化可能な評価項目、統一された評価手法、評価ツールを導き出した。ホワイトペーパーで定義されているクラウドVRユーザー体験モデルは、2つの体験(没入体験・インタラクティブ体験)、4つの品質項目(コンテンツ品質、表示品質、操作品質、応答品質)、そして15の要因(コマ落ち、アーティファクト、遅延、黒枠など)から構成されている。また、ホワイトペーパーで定義されているクラウドVR評価ベースラインには、192項目の統一評価項目、評価手法、評価ツールが含まれている。これにより通信事業者は、クラウドVRサービス、VR超高精細動画サービス、VR端末、位置検出キット、ネットワーク品質、クラウドレンダリングプラットフォームに関するデータを収集し、機能・性能を評価することで、ユーザー体験の課題を解決し、体験を向上させることができるようになる。

Huawei戦略部門プレジデントのWill Zhang氏は、次のように述べた。「『クラウドVRユーザー体験・評価ホワイトペーパー』の発表を通じて、Huaweiは業界と協力を続け、評価手法を改善し、統一された評価ツールを構築するとともに、業界の断絶を埋めるための完全な受け入れ仕様と検収基準を確立し、クラウドVR端末とプラットフォーム間のシームレスな相互接続を推進し、繁栄する業界エコシステムの成長を後押ししていきたいと考えています」。

Huaweiは長年にわたりVR業界の発展を後押ししてきており、上流・下流の業界と協力してVR事業のユースケースを共同で育成する「VR Openlab」業界協力プランを提唱している。業界のイノベーション育成を実現するため、Huawei iLabはパートナー各社と協力し、クラウドVR事業のアプリケーションシナリオ、サービスソリューション、ネットワーク伝送ソリューションの分野で前向きなイノベーション成果を上げており、クラウドVRサービスの商用実装を継続的に推進している。