SNSが「自分らしさ」を表現する場となった今、「いいね」やシェアの数がその人の人気や信頼性を測る指標として扱われるようになっている。そのため、アカウントのプライバシー保護をうたうサービスや、不自然な形でエンゲージメントを水増しするサービス、アカウント運用代行サービスなどが、雨後の筍のように次々と現れている。
「Facebook いいね 増やす」といったキーワードを検索するだけで、さまざまな料金でこうしたサービスを提供する業者が検索結果に山のように表示される。ロックされたSNSアカウントが瞬時に解除されたり、ほとんど反応のなかった投稿の「いいね」やシェアが魔法のように急増したりするのも、こうしたサービスのおかげだという。SNSでの一発逆転を狙う気持ちや、アカウントがロックされてパニックになりながらも原因をきちんと調べないまま、多くのSNSユーザーがこうした「便利な」サービスに料金を払い続けている。しかし実際には、その行為自体がFacebookコミュニティ規定への違反となり、自らリスクを「購入」していることに気づいていない人がほとんどだ。
画像出典 https://www.facebook.com/help/1306725409382822
ユーザーが偽のエンゲージメントと引き換えに認証情報(Cookieやトークン)を第三者アプリへ渡す行為は、実質的に自分のアカウントのパスワードを差し出しているのと同じだ。これにより、アカウントを乗っ取られ、フェイクニュースやスパムコンテンツ、さらにはフィッシングリンクやテロ関連コンテンツといった悪質なコンテンツの拡散に悪用されるリスクにさらされることになる。アカウントが乗っ取られたサインとしては、見覚えのないスパムメッセージやコンテンツが送信されている、アクティビティ履歴に不審な場所が記録されている、アクティビティログに自分が作成した記憶のないメッセージや投稿がある、といったものが挙げられる。
さらに、一度アカウントを乗っ取られてしまうと、友人や家族が、あなたのアカウントから送られてくるフィッシングリンクや悪質なコンテンツを疑うことなくクリックし、被害に遭ってしまう可能性も高くなる。
現実であれSNS上であれ、人気とは信頼の上に築かれるものだ。お金で買ったエンゲージメントによって「見せかけ」の人気を築こうとすれば、ユーザーとの本当の信頼関係を損なうことになる。Facebook上でのあらゆる活動の土台となる信頼が失われてしまえば、そこで得られる「いいね」やコメント、シェアは、ユーザーから偽物とみなされ、何の意味も価値も持たなくなってしまう。
画像出典 https://www.facebook.com/help/1306725409382822
加えて、こうした「闇取引」はFacebookコミュニティ規定に違反する行為だ。コミュニティ規定に反する活動が確認された場合、Instagramを含む全プラットフォームでの利用が禁止される。したがって、Facebook関連やFacebookパートナーを名乗るこの手のサービスは、実際にはユーザーの信頼につけ込もうとする詐欺業者にほかならない。不自然なエンゲージメントに関わる活動が発覚したアカウントやページは削除される仕組みになっており、Facebookがこうした欺瞞的なエンゲージメントサービスや不正行為に対して断固たる姿勢で臨んでいることがうかがえる。
怪しい第三者業者のサービスを利用することは、個人ユーザー、とりわけビジネス利用者にとって金銭的な損失にもつながる。一方では、不自然なエンゲージメントは最終的にすべて取り消されるため、投資に対するリターンはゼロに等しい。もう一方では、フォロワーや顧客がエンゲージメント数の急激な落ち込みに気づいた瞬間、疑念を抱き信頼を失っていくため、ブランドイメージの再構築が極めて困難になるという評判面でのダメージも避けられない。
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不自然な「いいね」やシェアなどは、明らかにビジネスの評判を持続的に築いていく方法としては最善とは言えない。
Facebookはユーザーからの問題提起にいつでも応え、解決していく姿勢を持っている。SNS空間でのセキュリティを最大限確保するためにも、第三者に頼る前にまずFacebookのヘルプセンターに相談してほしい。Facebookが最優先しているのは、誰もが無料で使い続けられること、そして不快な体験をできる限り減らせるよう積極的に取り組むことだ。
身分証明書の提示を求められても、それを第三者に渡すことは絶対にしないでほしい。代わりに、Facebook上でIDをアップロードする際のガイドラインを確認し、自分自身の個人情報を守るようにしよう。
ヘルプセンターでは、設定方法やアカウントに関する問題の報告方法についても役立つ手順とガイドラインを見つけることができる。アカウントがハッキングされたのではないかと疑われる場合は、詳しいガイドライン(https://www.facebook.com/help/1306725409382822)を参照してほしい。
最後に、スパムコンテンツやアカウント保護に関する問題に直面した場合、Facebookはユーザーが効率的に問題を解決し、コミュニティ規定違反やプライバシーリスクから身を守れるよう、包括的なガイドラインとサポートを用意している。