進化を続けるテクノロジー、Android OSの歩み

Androidモバイル向けOSは、2007年11月にベータ版として発表されてから、すでに10年以上の歴史を持つ。正式版となる最初のAndroid 1.0がリリースされたのは2008年9月のことだ。Android OSはGoogleとOpen Handset Alliance(OHA)によって絶えず更新が続けられている。登場以来、数多くのアップデートが重ねられ、技術の進歩に合わせて毎年新しい機能を備えたバージョンが発表されてきた。

Android OSは、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)とも紐づけて識別される。技術系の記事や論文を読んだことがあれば、APIという言葉を目にしたことがあるはずだ。APIとは、あるシステムやソフトウェアのためのコンピューティング上のインターフェースであり、そのシステムや機能を示すものだ。Android OSのリリース年とAPIバージョンの対応は、下の表の通りとなる。

最新のリリースは、9番目のAndroid OSにあたる「Android Pie」だ。Googleは2019年3月7日にこれを正式リリースした。最初のベータ版は2018年7月に公式発表され、2018年8月から利用可能になった。

2019年にリリースされた最新のAndroid OSは「Android 10」である。Googleは2019年3月13日にこれを発表し、同日から「Android Q」という名称で最初のベータ版の利用が始まった。合計6つのベータ版が公開され、それぞれに新しい開発内容や機能が加えられた。Googleは最終的に「Android 10」という正式名称を発表したが、「Queen Cake」「Quince Tart」といった通称で呼ぶ人もいる。Android 10の正式な最新版がリリースされたのは2019年9月3日だった。

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Android 10の注目機能を5つ紹介する

(1) ライブキャプション

スマートフォンで再生する動画やポッドキャストに対して、ワンタップでライブキャプション(自動字幕)を表示できる。この機能の利用にWi-Fiやモバイルデータ通信は不要だ。

(2) スマートリプライ

Android 10では、メッセージに対する返信候補が自動的に表示される。友人からメッセージが届いた際、おすすめの返信内容が提案される。メッセージに住所が含まれている場合は、そのままGoogleマップへ移動して場所を確認することもできる。

(3) セキュリティアップデートがより迅速に

Androidスマートフォンには定期的にセキュリティアップデートが配信されている。しかしAndroid 10では、これまで以上に迅速なアップデートが可能になった。Google Playシステムアップデート、重要なセキュリティ更新、プライバシー関連の修正がGoogle Playを通じて直接配信され、通常のアプリ更新と同じ感覚でアップデートできる。さらに、不具合の修正もすぐに反映される。

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(4) フォーカスモード

ユーザーは作業に集中したいアプリを選択し、それ以外を一時的に制限することができる。この機能を使うと、選択したアプリ以外からの通知が目立たなくなり、ユーザーはより集中して作業に取り組める。

(5) ファミリーリンク

ユーザーは、子どもがインターネットを使って勉強したり、ゲームで遊んだり、その他のインターネット利用をする際に管理できるようになった。1日あたりのスクリーンタイムを設定でき、各アプリの利用時間も確認できる。またアプリの管理や、家族の現在地の確認も可能だ。

Googleは2020年2月、第11世代となるAndroid OS「Android 11」を発表した。発表と同日に最初のベータ版もリリースされた。新機能には、新しい権限管理機能や、スタンドアロンアプリとのAPI区別などが含まれる。