スマートフォンやパソコンは、今や誰の日常生活にも欠かせないテクノロジー機器として着実に進化してきた。しかし、どこへ行くにも電話を持ち歩かなければならない時代は、そろそろ終わりを迎えつつあるのかもしれない。スマートウォッチやスマートグラスの技術も進化を続けており、ウェアラブル端末の役割も見過ごすことはできない。今回Humane社は、物理的なスクリーンに頼らず、拡張現実デバイスとして映像を目の前に直接投影する「AI Pin」を発表した。
このスマートウォッチほどの大きさのデバイスは、AR技術を使ってスクリーンを表示できるほか、スクリーンを持たないスマートアシスタントAIシステムも搭載している。内部には、Qualcomm®製オクタコアSnapdragonプロセッサーと4GBのメモリー、そして最大32GBのストレージが搭載されており、カスタマイズされたAndroidベースのOSを支えている。デバイスの上部はわずかに角度がつけられており、内蔵カメラが装着者の写真や動画を簡単に撮影できるようになっている。
このデバイスは、音声認識に加え、光学センサーとマイクを使って周囲の状況を感知する。カメラには、最大4208×3120pxの写真撮影が可能なf/2.4の絞りを備えた内蔵カメラが使われている。
ユーザーは、正面のタッチパッドを使ってAI Pinデバイスを操作できるほか、手のジェスチャーによる操作も可能だ。搭載されているAIシステムも非常に高性能で、興奮から緊張まで、感情のトーンを検知しながら音声をテキストに変換することができる。
AI Pinの目玉機能である「レーザーインクディスプレイ」は、ユーザーの手のひらを追跡するよう設計されている。このディスプレイは720p解像度でUIの要素を表示し、事実上、手のひらをPalm Pilotのように変えてしまう。メニューやオプションはジェスチャーで選択できる。
Humane社のAI Pinは699ドルから販売され、追加のアクセサリーも用意される予定だ。カラーはEquinox、Lunar、Eclipseの3色展開となる。