ノートパソコンを購入したり、パソコンを新調したりする際、CPUにAMDとIntelのどちらを選ぶべきかは悩ましい問題だ。テック好きの間でも長年議論され続けているテーマだが、Intelが定番の人気プロセッサーである一方、AMDのRyzenプロセッサーは対応マザーボードと組み合わせることで最良の体験を提供してくれる。
Intelは、あらゆるパソコンユーザーに知られているCPUメーカーだ。最新の第8世代・第9世代Intel CPUは、現時点でもゲーミング用途で最良のCPUとされている。Intelは2017年に第8世代を、2018年に第9世代を発売した。AMDはこの10年間、CPU競争でIntelの後を追う立場だったが、2017年にRyzenプロセッサーが登場したことで状況は一変した。

一般的に、AMDとIntelのCPU性能差はごくわずかだ。どちらのCPUでもネットサーフィン、Netflix視聴、オフィスソフトの利用、それらのマルチタスクといった作業は問題なくこなせる。両者の性能差が現れるのは、負荷のかかる処理の種類によってだ。マルチスレッド処理の負荷が高いアプリケーションでは、Ryzen 7 3700XはCore i7-8700KやCore i7-9700Kと互角に渡り合い、場面によってはやや遅く、場面によってはむしろ速い。しかも価格はかなり抑えられている。IntelのCore i9-9900KとAMDのRyzen 9 3900Xを比べると、マルチスレッド処理では3900Xの方が約25%高速だ。
ゲーム用途で比較すると、その差はより顕著になる。RTX 2080やRTX 2080 Tiのようなハイエンドグラフィックスカードと組み合わせた場合、最速のIntel CPUは通常AMDの最上位Ryzenモデルを5〜10%上回り、ゲームによってはその差が15%に達することもある。AMDの初期Ryzen CPUがゲームでやや不利になりがちな理由の一つは、多くのゲームが4〜6コア以上を活用しないため、Ryzenの余剰コアが遊んでしまう点にある。同様のレイテンシーの問題はThreadripperにも当てはまり、IntelのX299系よりもレイテンシーとゲーミング性能の面でCore i7-8700Kに劣る結果となっている。

画像出典 https://www.intel.com/content/www/us/en/homepage.html
以前は、Intel製プロセッサーおよびプラットフォームの方がAMDよりもセキュリティ面で優れているとされてきた。しかし「セキュリティ」というのは曖昧な概念であり、ほとんどの問題はハードウェアではなくソフトウェア側に起因することが多い。
現在、AMDとIntelによるCPU覇権をめぐる争いは、これまで以上に接戦となっている。AMDのRyzen 9 3900Xおよび3950Xは非ゲーム用途において最良の性能を発揮し、Intelはゲーミング分野で一歩リードしている状況だ。今後もAMDとIntelによるCPU性能競争の行方を注視していく必要があるだろう。